2014年11月26日水曜日

お葬式での真珠の使い方

葬儀やお通夜の時、唯一許されている宝石が真珠です。とはいえどんな着用でも許されるかというとそうではありません!こちらで葬儀の際の真珠着用マナーについて学んでいきましょう!

本来、装飾品は結婚指輪(婚約指輪)以外は身に着けないのがマナーとされていましたが、古くはジェットやオニキスなど黒い宝石は良いとされていました。真珠は「月の涙」「涙の象徴」とも言われています。派手さも控えめなため着けてもよいと言われるようになりました。

現在のエリザベス女王がチャーチルの葬儀の際に真珠を着用され、まわりの貴婦人たちも当然それに倣いました。真珠は月の涙、といわれることもあり、それ以来葬儀に使われるようになったとのことです。付けなくてはいけない…のでは無く付けても良い。

洋装の喪服には、何かしらジュエリーをつけるのが正式です。というのも和装とは異なり、「洋服はジュエリーをつけて、初めて完成される」と言われているからです。ジュエリーをつけ、正式にドレスアップすることが故人や遺族への敬意の表現ともなるわけです。とはいえ決して派手すぎず控えめな装いにしましょう。着物の時は、冠婚葬祭かかわらずアクセサリーをつけないのが普通ですよ。

前述にもご紹介しましたが”涙の象徴”である真珠は最もお葬式にふさわしい宝石でしょう。ですが実は真珠以外にもオニキス、黒曜石、ジェットは使ってもよいとされています。あまり好ましくはないようですが準礼装や略礼装では黒サンゴも使用できます。

真珠には様々な種類があります。お葬式には真珠がいいと言われていますが、どんな真珠を使うのが良いのでしょうか?こちらも何でもいいというわけではありません。

お葬式での真珠というとアコヤ真珠が用いられることが多いのですが、色は白、グレー、黒ならいずれでも構いません。ただし、珠の大きさは7-8mm程度まで。バロック珠も遊び感覚が強くなりすぎるため控えましょう。