2015年4月5日日曜日

宝石のキャッツアイ効果

 キャッツアイ効果とは、宝石などに見られる光の効果の一種で、宝石表面にまるで猫の目のような一条の光が現れる現象を指し、シャトヤンシー(chatoyancy)・変彩効果(へんさいこうか)とも呼ばれます。

 キャッツアイ効果は、宝石底面に針状に並んだ含有物(インクルージョン/inclusion)に対して平行になるようにカボションカット (宝石のカット法の一つで、石を丸い山形に整えて研磨し、光の反射ではなく石そのものの光沢や文様を生かすカットの方法)をすることで出現します。

 キャッツアイ効果を持つ宝石としては、クリソベリル、トルマリン、アパタイト、オパール、ウレキサイト、などが有名です。ただ単に「キャッツアイ」と呼ばれている場合は「クリソベリル・キャッツアイ」のことを指すことが多く、その他の宝石に関しては、「オパール・キャッツアイ」など、宝石名のあとに「キャッツアイ」をつけて呼ぶのが通例です。